「ビットコインは将来1億円になる?」
「今後どこまで上がるか知りたい」
ビットコインは2024年4月22日時点で1000万円程度の値段をつけているため、今後も上がるのか気になる方もいることでしょう。
1億円になるのであれば、今から始めても10倍の利益を出せるため十分やる価値はありますが、「1億円になる根拠は?」という方も多いです。
本記事では、ビットコインの価格が将来的に1億円に到達する可能性があることを、数値的なモデルを用いて解説します。
ビットコインの将来価格を予測するだけでなく、今後の稼ぎ方についても具体的に紹介していきます。
2021年11月からビットコインを取引している自分が、大学時代に数値解析を行っていた知見をもとに解説するので、ぜひ参考にしてください。
ビットコインは将来1億円になる可能性がある
ビットコインの値段を予想する「ストックフローモデル」によると、2024年5月〜2028年の間に9800万円の価格になる可能性があります。
ストックフローモデルは、ビットコインの希少性から価格を推定するモデルです。
ビットコインは、最大発行枚数が2100万枚と決まっており、4年周期で生産量が半減する希少性の高い仮想通貨です。
以下では、ストックフローモデルを用いてビットコインの将来価格を推定していきます。
希少性は「市場に存在する量/年間の生産量」で計算する
まずは、ビットコインの希少性を計算していきます。
希少性は「市場に存在する量/年間の生産量」と定義されています。
ビットコインは最大発行枚数が2100万枚と決まっており、4年周期で供給量が半減するため、半減期の度に希少性が約2倍になるのです。
なお、直近の半減期は2024年4月20日に来ました。
半減期後の2024年5月~2028年の半減期までの希少性を計算すると、100程度になります。
市場に存在する量(A) | 年間の生産量(B) | ビットコインの希少性(A/B) |
---|---|---|
約1580万枚 | 約16万枚 | 約100 |
2024年4月22日時点のビットコインの総発行枚数は約1970万枚です。また、こちらの記事で紹介されているように、失われている数量は390万枚となっています。
なお、市場に存在する数量は年間で約16万枚ずつ増えますが、現在の量に対して微小であるため考慮していません。
2024年5月~2028年のビットコインの予想価格を計算
2024年5月〜2028年の半減期までのビットコインの価格は、約9800万円と推定できます。
時価総額(A) | ドル円(B) | 市場に存在する量(C) | ビットコインの価格(A×B÷C) |
---|---|---|---|
10兆ドル | 1ドル=154円 | 約1580万枚 | 約9800万円 |
以下のストックフローモデルによると、希少性が100のときの時価総額は10兆ドルです。
Modeling Bitcoin Value with Scarcity | Medium
ストックフローモデルを利用すると、2024年5月〜2028年の半減期までにビットコインの価格は1億円に近づくことがわかります。
本当にビットコインは1億円になる?
「ストックフローモデルは信頼できる?」「ビットコインが1億円近くなるのは想像できない」という方もいるでしょう。
確かに、自分もストックフローモデルには、次の注意点があると考えています。
- ストックフローモデルには需要の観点が足りていない
- 実際の価格と予想価格にはやや乖離がある
- 1億円になるまで資金が流入するのは難しい
それぞれ詳しく解説します。
ストックフローモデルには需要の観点が足りていない
ストックフローモデルは、供給面からビットコインの価格を予想するモデルであり、需要の観点が抜け落ちています。
ビットコインの価格は需要と供給で決まるため、値段が決定される上で大事な要素が1つ足りていないのは事実です。
ビットコインの希少性が高まっても、買う人がいなければ価格はつきません。
また、ストックフローモデルが正しいと仮定すると、希少性に比例して値段が上昇します。
ビットコインは年間の生産量が4年周期で半減するため、4年ごとに価格が上がり続けてしまいます。
世界人口に大きな変化がなければ、需要がどこかで落ち着き、価格が安定すると考える方が自然でしょう。
なお、「ビットコインの需要を考慮した予想価格を知りたい」という方は、以下の記事をあわせてご覧ください。
ビットコインはいくらまで上がる?今後の成長ポテンシャルを考察
実際の価格と予想価格には乖離がある
実際のビットコインの価格とストックフローモデルによる予想価格は、次の表からわかるようにやや乖離があります。
項目 | 2016年8月~2020年5月 | 2020年6月~2024年4月 |
---|---|---|
実際の価格 | 7万円~200万円 | 100万円~1090万円 |
実際の平均価格 | 63万円 | 370万円 |
予想価格 | 90万円 | 830万円 |
ストックフローモデルによる予想価格は、実際の価格の最高値に近いことがわかります。
つまり、2024年5月~2028年の半減期までの最高価格は、9800万円になる可能性があるという表現が正しいでしょう。
1億円になるまでの資金流入は難しい
2028年の半減期までに「1BTC=1億円」になるまで資金が流入するのは、現実的ではないかもしれません。
実際、1億円の値段がつくためには30億人が1人当たり約65万円分(1970兆円÷30億)のビットコインを保有する必要があるため2028年までには難しい印象です。
2024年4月22日時点 | 1BTC=1億円の時価総額 |
---|---|
価格:1000万円 時価総額:200兆円 | 1億×1970万=1970兆円 ※現時点の総発行枚数:1970万枚 |
なお、以下の記事で紹介しているように、現時点における全世界のビットコイン人口は3.4億人程度です。
ビットコインを持ってる人の割合は?日本人の保有率を徹底分析!
大口の投資家による資金流入を考慮すれば1人あたりの購入額は少なくなりますが、2028年までにある程度の人たちがそれなりの金額分を保有する必要があるでしょう。
今後のビットコインの稼ぎ方
これからビットコインを始める方におすすめの稼ぎ方は、次のとおりです。
- 2024年はできるだけ早く一括で購入する
- 売らずに長期保有する
- 2025年のバブルで売却する
それぞれ詳しく解説します。
2024年はできるだけ早く一括で購入した方が安く買える
これまでの傾向では、2024年は上昇トレンドが発生するため、できるだけ早い時期に購入した方が安く買える可能性が高いです。
初心者の方は基本的に積立で購入した方が良いですが、上昇トレンドが発生する場合は一括の方が安く買えます。
また、ビットコインは売り買いを繰り返すよりも、1年以上の長期保有がおすすめです。
長期保有の方が手数料がかからないだけでなく、短期トレードよりもこれまで稼げました。
なお、長期保有のメリットやこれまでのリターンを確認したい方は、以下の記事をあわせてご覧ください。
ビットコインとほったらかしの相性は抜群!放置で稼ぐ3つのコツ
2025年のビットコインバブルで売る
2025年はビットコインバブルが発生し、ストックフローモデルによる予想価格の9800万円に到達する可能性があります。
これまでの傾向では、バブルは半減期の翌年に発生し、当時の最高価格を大きく更新します。
ここまで、2024年5月~2028年の半減期までの最高価格は9800万円になると予想しましたが、2025年にその最高価格に到達する可能性が高いです。
2024年4月22日時点の価格は1000万円程度なので、今すぐに購入しバブルまで長期保有すれば、約10倍のリターンを得られるかもしれません。
【注意点】ビットコインの少額投資は儲からない
ビットコインの少額投資は儲からないため、ある程度の額を購入するべきです。なぜなら、1億円になっても10倍程度のリターンにしかならないためです。
100万円が1000万円になれば嬉しいですが、1万円が10万円になってもあまり意味ないでしょう。
ビットコイン投資を始めるなら、ボーナス1回分程度は購入しなければやる必要はないです。
なお、ビットコインの購入は「コインチェック」がおすすめです。コインチェックは、手数料無料でビットコインを購入できる数少ない取引所です。
コインチェックの評判や口座開設方法については、以下の記事をご覧ください。
【超初心者向け】コインチェックの口座開設方法を画面付きで解説!
ビットコインの2025年の予想最低価格
ビットコインをある程度買うとなると、損失を出すのが怖くなる方もいるでしょう。
2025年の予想最低価格は、現時点の価格「1BTC=1000万円」に近いため、今すぐに購入すれば2025年に損失を出す可能性は低いと考えられます。
生産コストモデル | AI |
---|---|
900万円 | 1400万円 |
以下では、生産コストモデルとAIを利用し、2025年のビットコインの最低価格を予想していきます。
生産コストモデルによる価格予想
生産コストモデルは、1BTCの取得にかかるマイニングの電気代とマイニング機器の購入コストから、ビットコインの最低価格を推定するモデルです。
マイニング装置として「Bitcoin Miner S19 XP Hyd」を利用した場合、1BTCの取得にかかるコストは「約900万円」になります。
1BTCの取得にかかる消費電力(A) | アメリカの電気料金(B) | 電気料金(A×B) |
---|---|---|
577368kWh | 12.5円/kWh | 約720万円 |
装置の価格 | 1BTCの発掘にかかる時間 | 装置のコスト |
8481ドル=123万円 | 108000h=約12年 | 123万円×12÷8=約180万円 ※平均の耐用年数=8年 |
U.S. industrial retail electricity price 2022 | Statista
※マイニング装置の値段や消費電力は、BITMAIN Shopを参考にしています。
※マイニング装置の耐用年数は、以下の記事を参照しています。
Antminer S19 XP Hydro cryptocurrency mining machine | 2BMiner
なお、消費電力や発掘にかかる時間の計算方法を知りたい方は、こちらをご覧ください。
1日のハッシュ数 (A) | 1BTCの発掘に必要なハッシュ数(B) | 装置のハッシュレート |
---|---|---|
520000000×3600×24TH | A÷450 ※1日の発行枚数:450枚 | 257TH/s |
1BTCの発掘にかかる時間 | 消費電力 | 1BTCの取得にかかる消費電力 |
(B÷257)÷3600=約108000h | 5346W | 108000h×5346W=577368kWh |
2024年4月20日以降に関しては、ビットコインの価格が900万円以上にならなければ、生産コストの元が取れなくなる可能性があるのです。
AIによるビットコインの予想価格
AIによるビットコインの2025年の最低価格予想は、次のとおりです。
AIにより予想価格に差はありますが、2025年の最低価格はいずれも1000万円を超える点は共通しています。
現時点の価格「1BTC=1000万円」で購入すれば、損失を出す可能性は低いと考えられます。
まとめ:ビットコインの将来価格は1億円も夢ではない!
ここまで、ビットコインの価格が将来1億円になる可能性について紹介しました。
ストックフローモデルを利用すれば、2025年のバブルでは最大9800万円をつけると予想できます。
もちろん、予想どおりに価格が上がるとは限りませんが、生産コストモデルやAIによれば2025年は最低でも900万円以上の値段になりそうです。
今からビットコインを始める方は、2024年の早い段階で一括購入した方が安く買える可能性が高いです。
今すぐにビットコインを購入し、売り買いを繰り返すことなく2025年のバブルで売ることで、大きな利益を出せる可能性があります。
なお、ビットコインの購入は「コインチェック」がおすすめです。
コインチェックは、手数料無料でビットコインを購入できる数少ない取引所です。
180万人以上が利用している「コインチェック」の評判や口座開設方法について知りたい方は、以下の記事を続けてご覧ください。