「仮想通貨の稼ぎ方はどんな種類がある?」
「初心者でも儲かる仮想通貨の運用方法は?」
仮想通貨に興味がある投資初心者の中には、「仮想通貨にはどんな稼ぎ方があって、初心者の自分にはどんな運用方法があってる?」と悩む方も多いです。
仮想通貨の儲け方の中には、初心者が高確率で損失を出してしまうリスクの高い投資手法も存在するため要注意です。
仮想通貨には主に、次の5種類の運用方法があります。
- 長期保有
- 短期トレード
- ICO
- レンディング
- ステーキング
本記事では、上記5種類の稼ぎ方の特徴について紹介します。
仮想通貨の長期保有は初心者でも簡単にでき、稼げる可能性の高い投資手法であることが分かるようになります。
2021年11月から仮想通貨を始めた自分が、ビットコインを長期保有している結果や、ICO投資で失敗した経験をもとに解説するのでぜひ参考にして下さい。
仮想通貨の5種類の稼ぎ方
仮想通貨には、主に次の5種類の運用方法があります。
- 長期保有
- 短期トレード
- ICO
- レンディング
- ステーキング
以下では、それぞれの投資手法について詳しく解説します。
稼ぎ方①:長期保有
仮想通貨の長期保有は、売買を繰り返すことなく1年以上の間保有し続け、価格が十分上昇したタイミングで売却する運用方法です。
例えばビットコインを2020年1月に購入し、2021年11月までほったらかしにすることで、7倍の利益を出せました。
なお、2020年1月から2021年11月までのビットコインのチャートは下記のとおりです。
Bitcoin price today, BTC to JPY live, marketcap and chart | CoinMarketCap
稼ぎ方②:短期トレード
短期トレード(デイトレード)は、1日のあるタイミングで仮想通貨を購入し、当日中に売却までを行う運用方法です。
売り買いは1日に1回だけでなく、何度も繰り返し行うことも多いです。
例えば、下記のビットコインのチャートでは、午前10時の「1BTC=3150000円」で購入し、午後2時の「1BTC=3246000円」の価格で売却することで、およそ3%の利益を出せたことが分かります。
Bitcoin price today, BTC to JPY live, marketcap and chart | CoinMarketCap
短期トレードでは、現物取引だけでなくレバレッジ取引もよく行われます。
仮想通貨のレバレッジ取引では、最大で資産の2倍の取引が可能です。
稼ぎ方③:ICO投資
ICOを利用した稼ぎ方では、新しい仮想通貨を非常に安い価格で購入し、価格が上昇したタイミングで大きなリターンを狙います。
ICOでは、ある団体が仮想通貨の新規プロジェクトを行う際に、これまでにない新しい仮想通貨を販売することで資金を調達します。
例えば、2023年3月には「X Social Network(X-AI)」と呼ばれる仮想通貨のICOが実施されました。
訪問者提供のソーシャルX Social Network価格推定 | CoinMarketCap
上記のプロジェクトを実施する団体は、「1X-AI=0.35円」で売却することでプロジェクトに必要な資金を集められます。
一方、購入者はプロジェクトが成功し、その仮想通貨の価値が上昇することで利益を得られます。
稼ぎ方④:レンディング
レンディングは仮想通貨を取引所に貸し出し、その利息として仮想通貨を受け取る運用方法です。
レンディングの最大年率は5%〜15%程度で、取引所と銘柄によって異なります。
例えば、国内の取引所ビットバンクでは、1年間ビットコインを貸し出すことで最大で5%の報酬を得られます。
1BTCを貸し出すことで、1年後には最大で1.05BTCとなって返却されます。
ビットバンク | 暗号資産を貸して増やす (bitbank.cc)
レンディングでは、1週間から1年の間で期間を定め仮想通貨を貸し出しますが、貸出期間中に解約することは基本的にできません。
なお、貸し出した仮想通貨は、他者が信用取引などを行う際に利用されます。
稼ぎ方⑤:ステーキング
ステーキングを利用した運用方法では、仮想通貨を保有するだけで報酬が受け取れます。
ステーキングによる年率は1%〜20%程度で、取引所や銘柄によって異なります。
例えば、国内の取引所SBI VCトレードでは、イーサリアムを保有するだけで年率2.5%の報酬が得られます。
ステーキング|SBI VCトレード|暗号資産(仮想通貨)・口座開設
ステーキングは、ブロックチェーンのネットワーク上で仮想通貨を保有することです。
イーサリアムなどの仮想通貨は、ステーキング額に応じてシステムの管理者が決定されます。
システムの管理者は取引データの処理などを行い、その報酬として仮想通貨を受け取ります。
取引所は、利用者の仮想通貨を預かっておりステーキング額が大きいため、報酬を受け取れる確率が高いです。
取引所はシステムの管理によって得た報酬の一部を、仮想通貨の保有者に分配するというわけです。
初心者でも稼げるのは仮想通貨の長期保有
前章で紹介した仮想通貨の運用方法の中で、長期保有がもっともおすすめです。
なぜなら、仮想通貨初心者でも難しい知識を必要とせず、大きなリターンに期待できるためです。
実際、下記の仮想通貨を2018年から保有し、2021年のバブルで売却することで大きなリターンを得られました。
ビットコイン | イーサリアム | リップル | ライトコイン | ビットコインキャッシュ |
---|---|---|---|---|
18倍 | 53倍 | 6.7倍 | 16倍 | 19倍 |
以下では、長期保有のメリットと自分の運用実績について紹介します。
仮想通貨を長期保有する3つのメリット
仮想通貨を長期保有するメリットは次のとおりです。
- 稼げる可能性が高い
- 手間がかからない
- 取引手数料を抑えられる
仮想通貨市場は4年に1度バブルが発生する傾向があるため、今後も長期保有で稼げる可能性は高いと考えられます。
また、仮想通貨をほったらかしにするだけで良いため、サラリーマンの方でも無理なく続けられます。
長期保有は売買を繰り返さないため取引手数料を抑えられ、結果として手元に残る金額が多くなるのもありがたいポイントです。
なお、長期保有のさらに詳しい特徴や具体的なやり方については、以下の記事で紹介しています。
2023年1月からビットコインを保有している結果
自分は2023年1月から改めてビットコインの長期保有を始めましたが、2024年3月21日時点で投資額80万円に対して約45万円の含み益が出ています。
自分は2025年のバブルで売ることを目標に長期保有を行っています。
bitFlyer
なお、自分は毎月コツコツと積み立てることでビットコインの長期保有を行っています。
積立による長期保有がおすすめな理由について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
仮想通貨を積立したシミュレーションの結果を紹介!意味ないはウソ
仮想通貨のステーキングも悪くはない
ステーキングによる稼ぎ方は、長期保有とあわせて行えるため利用すると良いでしょう。
ただし、どの取引所でもステーキングを行えるわけではなく、すべての仮想通貨で実施できるわけではありません。
また、ステーキングによる年率は1%〜20%程度であり、長期保有によって得られる利益に比べると少ないです。
取引所がステーキングサービスを提供しており、長期保有する仮想通貨を対象としている場合にのみ利用すると良いでしょう。
なお、金融庁の認可を受けた仮想通貨取引所の中で、ステーキングサービスを提供している業者は次の8社です。
bitFlyer | GMOコイン | ビットポイントジャパン | Coincheck |
---|---|---|---|
LSKのみ ※現在は一時停止中 | ATOM、DOT、XYM、XTZ、QTUM、ADA、ASTR、SOL | ADA、ATOM、DOT、ETH、TRX | LSKのみ ※一時停止中 |
オーケーコインジャパン | SBI VCトレード | CoinTrade | Zaif |
IOST、TRX、PLT、ZIL、XTZ、ASTR、SUI | ETH、SOL、DOT、ADA、XTZ、AVAX、OAS、XDC、ATOM、FLR | MATIC、PLT、DOT、XTZ、IOST、ADA、AVAX、ETH、HBAR、NEAR | ETH |
デイトレードは仮想通貨投資に向いていない
仮想通貨の短期トレードは、長期保有より稼げないためおすすめできません。
実際、2018年から2021年の期間に長期保有とデイトレードを行った場合、長期保有の方が稼げました。
デイトレ | 長期保有 |
---|---|
1.03倍 | 1.5倍~18倍 |
デイトレ | 長期保有 |
---|---|
1.1倍 | 0.63倍~53倍 |
また、仮想通貨の短期トレードは、長期保有に比べ下記の3つのデメリットが存在します。
- 手数料がかかる
- 毎週数時間は作業が必要
- 税金の計算が面倒
以上から、デイトレードは仮想通貨投資に向いていないと考えられます。
以下では、上記3つのデメリットについて詳しく解説します。
短期トレードは手数料が高くなる
仮想通貨の短期トレードは、手数料が高額になります。
実際、土日に一回ずつ売り買いを行っただけで、1年間の手数料は23%程度になります。
取引手数料 | 週に2度の売り買い | 1年間 | 合計 |
---|---|---|---|
0.12% | ×4 | ×48 | 約23% |
一方で、仮想通貨の長期保有では売買を繰り返さないため、「0.12×2=0.24%」の手数料しか発生しません。
そのため、手数料の観点から短期トレードはおすすめできないと言えます。
毎週数時間は作業が必要
短期トレードは、数時間にわたりチャートを確認する必要があり手間を要します。
一方で、長期保有はほったらかしにするだけで良いため、まったく手間がかかりません。
短期トレードは土日に取引するだけでも、長期保有に比べ144倍の時間を要します。
比較項目 | 1週間当たり | 1か月あたり | 1年間 |
---|---|---|---|
長期保有 | 0 | 10分未満 | 2時間未満 |
短期トレード | 3時間程度×2日 | 6時間×4週間 | 288時間(12日) |
手間という観点からも短期トレードはおすすめできないわけです。
デイトレは税金の計算が面倒
短期トレードでは、土日に一回ずつ売り買いを行っただけで、1年間で192回の取引記録を元に損益を計算する必要があります。
次のような取引記録を192回分も用意するのは手間でしょう。
一方、長期保有では毎月の積立による運用を行った場合でも、4年間で50回程度の取引ですみます。
また、売却を行うまでは税金の申告を行う必要がない点もうれしいポイントです。
仮想通貨のレンディングはおすすめできない
仮想通貨のレンディングは、長期保有よりも稼げないためおすすめできません。
国内のレンディングの最大年率は15%程度であるため、最大でも4年で約1.7倍の利益にしかなりません。
長期保有では4年程度ほったらかしにするだけで、これまでに10倍以上の利益が出ています。
ビットコイン | イーサリアム | リップル | ライトコイン | ビットコインキャッシュ |
---|---|---|---|---|
18倍 | 53倍 | 6.7倍 | 16倍 | 19倍 |
仮想通貨のレンディングは長期保有とあわせて行えますが、貸出期間中は売却できないためおすすめできません。
レンディングの最中にバブルが発生した場合、高値で売れるチャンスを逃してしまうため、長期保有との相性は良くないと言えます。
ICO投資は大損する可能性がある【初心者は要注意】
ICO投資は数か月程度で爆益を狙える可能性があります。
実際、エバードーム(DOME)と呼ばれる仮想通貨は、ICOの段階では「1DOME=0.001ドル」の価格でしたが、2022年2月には「1DOME=0.09ドル」まで上昇しました。
このICOに参加した多くの方は、90倍の利益を得て億り人になっていることでしょう。
しかし、次の理由からICOによる仮想通貨の運用はおすすめできません。
- 詐欺の場合もある
- 参加に手間がかかる
以下では、ICO投資の上記2つのデメリットについて詳しく解説します。
ICOは詐欺の場合もある
ICOは詐欺に利用されることが多く、投資額すべてを失ってしまう危険性があるためおすすめできません。
「絶対に10倍になる」といった文言で新規の仮想通貨を購入させ、ふたを開けてみれば無価値だったというケースが多いです。
実際、アメリカでは「BCT」という仮想通貨のICOで、33億円規模の詐欺が発生しています。
自分はストリームコイン(STRM)と呼ばれる仮想通貨のICOに参加したことがあります。
詐欺ではなかったものの、価格が買値を上回ることはなく損失を出す結果となりました。
自分は「1STRM=0.9ドル」で買いましたが、現時点では「0.003ドル」まで下落している状況です。
STRMが初めてのICO投資だったため、5万円分しか買いませんでしたが結果としては正しい判断でした。
ICOは詐欺である危険性があり、元本割れする可能性も十分あるためおすすめできません。
ICOの参加は手間がかかる
海外のシステムを利用したり、何度も仮想通貨の送金を行う必要があるため、ICOへの参加は長期保有に比べ手間がかかります。
自分が参加したストリームコインのICOでは、次の購入手順が求められました。
- ICO用のサイトで会員登録を行う
- 本人確認
- 仮想通貨の購入
仮想通貨の購入方法はやや複雑で、次の3ステップが必要でした。
- 国内の取引所でイーサリアムを購入
- MetaMaskにイーサリアムを送金
- MetaMaskからICO用のアドレスに送金
MetaMaskは仮想通貨用のオンラインウォレットのことで、会員登録することで誰でも利用できます。
MetaMaskからイーサリアムを送金した後に、運営元からストリームコインが送られてくる流れでした。
長期保有であれば、国内の取引所で仮想通貨を購入するだけで良いため、ICOへの参加は手間がかかると言えます。
まとめ:仮想通貨は長期保有がおすすめ!
仮想通貨の稼ぎ方について、ここまで網羅的に解説しました。
仮想通貨には次の5種類の運用方法があるものの、初心者でも簡単にでき今後も稼げる可能性の高い長期保有がおすすめです。
- 長期保有
- 短期トレード
- ICO
- レンディング
- ステーキング
ステーキングは長期保有と併用しても問題ないですが、レンディングは貸し出し期間中は仮想通貨がロックされるためおすすめできません。
また、短期トレードは手間と手数料がかかるだけでなく、これまで長期保有よりも稼げませんでした。
ICO投資は詐欺の危険性が高いため、もっとも手を出してはいけない投資手法です。
投資初心者の方は、まずはビットコインやイーサリアムの長期保有から始めると良いでしょう。
ビットコインとイーサリアムをおすすめする理由については、以下の記事で解説しています。
仮想通貨の次のバブルはいつ?2025年に10倍儲ける3つの戦略
なお、仮想通貨の取引はビットバンクがおすすめです。
ビットバンクでは、BTC・ETH・XRPを含めた30種類以上の仮想通貨を「0.12%」の手数料で取引できるため、国内で1番おすすめできる取引所です。
ビットバンクの評判や口座開設方法について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。