「ビットコインを持ってる人の割合は?」
「日本人のビットコイン保有率はどのぐらい?」
ビットコインに興味がある方の中には、「周りに取引を行っている人が少なく始めて良いものか悩んでいる」という方も多いです。
確かに、ごく少数の人しかビットコインを持っていないのであれば、取引を始めるのは得策ではないでしょう。
本記事では全世界のビットコイン保有率と、日本における性別・年齢別のビットコイン保有率について紹介します。
多少のリスクはあるものの先行者利益を狙いたい方は、現時点でビットコインの取引を始めると良いことがわかるようになります。
2021年11月からビットコインを取引している自分が、ビットコインの保有率を独自に計算した結果を紹介するのでぜひ参考にして下さい。
ビットコインを持ってる人の割合
全世界の中でビットコインを持ってる人の割合は、「4.2%程度」であると本記事では推定します。
世界人口を80億人とした場合、約3.4億人がビットコインを保有している計算になります。
また、日本国内におけるビットコイン保有者の割合は、「3.2%程度」であると推定可能です。
以下では、ビットコイン保有率の推定方法について詳しく解説します。
なお、ビットコインを昔買っていた場合、現時点でどの程度の含み益が出ているか気になる方は、以下の記事をあわせてご覧ください。
tripleA社のデータは信頼性が高い
本記事では、tripleAと呼ばれる会社が公開しているデータを活用していきます。
以下の3つの理由から、tripleA社のデータはできるだけ新しく信頼性が高いと考えられます。
- 2021年以降のデータである
- アンケート調査ではなく数値的な分析によるものである
- 日本暗号資産取引業協会のデータと比較しても大きな差はない
日本暗号資産取引業協会のデータによると、2023年時点の口座数は約590万口座です。
日本の総人口は約1億2500万人であるため、「約4.7%」の人が仮想通貨の口座を持っていると考えられます。
tripleA社のデータでは、国内における仮想通貨保有者の割合は4.5%と推定されているため、日本暗号資産取引業協会のデータと大きな差はないことがわかります。
全世界のビットコインの保有率は4.2%
全世界におけるビットコイン保有率は約4.2%と推定されます。
tripleA社のデータを活用したビットコイン保有率の推定方法は、下記のとおりです。
- 世界で仮想通貨を保有している人の割合は6.8%
- 仮想通貨保有者でビットコインを保有している人の割合は61.4%
- 世界のビットコイン保有率は6.8%×61.4%=約4.2%
tripleA社では、全世界における仮想通貨保有者の割合は6.8%と推定しています。
As of 2024, we estimated global cryptocurrency ownership rates at an average of 6.8%, with over 560 million cryptocurrencies users worldwide.
Cryptocurrency Ownership Data – Triple-A
また、tripleA社が公開している国別のビットコイン保有率は、下記の表のとおりです。
平均すると仮想通貨保有者の約61.4%がビットコインを保有していることがわかります。
国 | 仮想通貨保有率 | ビットコイン保有率 |
---|---|---|
アメリカ | 13.7% | 73.29% |
ベトナム | 18.73% | 20% |
フィリピン | 6.13% | 37% |
シンガポール | 11.05% | 69% |
南アフリカ共和国 | 9.4% | 79.06% |
フランス | 5.0% | 72.83% |
イギリス | 6.2% | 62.35% |
ドイツ | 5.8% | 69.35% |
オランダ | 3.04% | 70% |
tripleA社では140ヶ国以上の仮想通貨保有率を公開していますが、ビットコインの保有率について言及されている国は上記9ヶ国のみです。
そのため、上記9ヶ国のビットコイン保有率の平均を、仮想通貨保有者のビットコイン保有率と仮定します。
以上から、「6.8%×61.4%=約4.2%」の人がビットコインを保有していると推定可能です。
なお、以下の2020年の記事では、世界人口の1.3%〜1.7%がビットコインを保有していると推定されています。
世界人口の1.3%〜1.7%が何らかの形で仮想通貨ビットコイン保有を示唆、平均取得単価は推定7500ドル
4.2%の人がビットコインを保有しているという推定は、無理のない数値であると考えられるでしょう。
日本国内のビットコイン保有率は3.2%
日本国内の約3.2%の人がビットコインを保有していると推定されます。
tripleA社のデータには日本国内のビットコイン保有率が記載されていないため、日本暗号資産取引業協会が公開しているデータも活用し算出します。
日本国内におけるビットコイン保有率の推定方法は、次のとおりです。
- 日本国内の4.5%の人が仮想通貨を保有(tripleA社)
- 1年間の総取引金額の約72%がビットコイン(日本暗号資産取引業協会)
- 4.5%×72%=約3.2%の人が国内でビットコインを保有
日本暗号資産取引業協会によると、2023年における現物取引の総金額の約72%がビットコインです。
https://jvcea.or.jp/cms/wp-content/themes/jvcea/images/pdf/tokei_20240930.pdf
ここでは、国内の仮想通貨保有者の72%がビットコインを保有していると仮定します。
以上から、「4.5%×72%=約3.2%」の人が国内でビットコインを保有していると推定可能です。
なお、「どうしてビットコインを買ってるの?そもそも価値はある?」という方は、以下の記事をあわせてご覧ください。
ビットコイン保有率の男女比
日本国内の男性の約4.0%、女性の約2.4%がビットコインを保有していると推定されます。
推定方法は下記のとおりです。
- 前述したように約3.2%の人が国内でビットコインを保有
- tripleA社によると仮想通貨保有者の61%が男性
- 日本の男女比は男性が48.6%を占める
tripleA社のデータでは、仮想通貨保有者の61%が男性で39%が女性です。
ここでは、仮想通貨保有者とビットコイン保有者の男女比率が等しいと仮定します。
また、総務省のデータによると、日本の総人口の48.6%が男性で51.4%が女性であるようです。
以上から、日本国内における男女別のビットコイン保有率は次の表のとおりです。
項目 | ビットコインの保有者 | ビットコインを保有している割合 |
---|---|---|
男性 | 3.2%×61%=約1.95% | 1.95%÷48.6%=約4.0% |
女性 | 3.2%×39%=約1.25% | 1.25%÷51.4%=約2.4% |
日本人男性の約4.0%がビットコインを持っているという推定は思ったよりも多い印象を受けますが、他人に言ってないだけの人が多いのかもしれません。
なお、投資信託や他の仮想通貨投資よりも、ビットコインをおすすめする理由について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
世代別のビットコイン保有率は30代が1番高い
日本国内における世代別のビットコイン保有率は、下記のとおりに推定可能です。
年代 | 18歳以上 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 | 80代以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ビットコイン保有率 | 0.56% | 5.3% | 8.7% | 6.4% | 3.9% | 1.7% | 0.4% | 0.06% |
上記のデータから、日本国内における20代の20人に1人がビットコインを保有していることがわかります。
20代における株式保有者数は3.7%(27人に1人)であるため、ビットコイン投資は若い人の中で株式投資よりも注目されていると考えられます。
世代別のビットコイン保有率の推定方法は、下記のとおりです。
- 前述したように約3.2%の人が国内でビットコインを保有
- 世代別の仮想通貨保有率のデータを活用(日本暗資産取引業協会)
- 世代別の人口統計データを活用(総務省)
日本暗資産取引業協会が公開している世代別の仮想通貨保有率は、下記のとおりです。
https://jvcea.or.jp/cms/wp-content/themes/jvcea/images/pdf/tokei_20240930.pdf
ここでは、世代別の仮想通貨保有率と世代別のビットコイン保有率は同じであると仮定して計算します。
また、総務省の世代別人口統計データをもとに、世代別人口の割合を計算したものが下記の表です。
18歳以上 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 | 80代以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2.49% | 10.1% | 10.9% | 13.9% | 14.0% | 12.0% | 13.1% | 9.87% |
上記のデータから、世代別のビットコイン保有率は下記の表のとおりに計算可能です。
世代 | ビットコイン保有者 | 世代別人口割合 | 世代別ビットコイン保有率 |
---|---|---|---|
18歳以上 | 3.2%×0.44%=0.014% | 2.49% | 0.56% |
20代 | 3.2%×16.76%=0.54% | 10.1% | 5.3% |
30代 | 3.2%×29.83%=0.95% | 10.9% | 8.7% |
40代 | 3.2%×27.94%=0.89% | 13.9% | 6.4% |
50代 | 3.2%×17.19%=0.55% | 14.0% | 3.9% |
60代 | 3.2%×6.14%=0.2% | 12.0% | 1.7% |
70代 | 3.2%×1.53%=0.05% | 13.1% | 0.4% |
80代以上 | 3.2%×0.18%=0.006% | 9.87% | 0.06% |
なお、ビットコイン投資は手数料無料で取引できるコインチェックの利用がおすすめです。
180万人以上が利用しているコインチェックの評判や、口座開設方法について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【超初心者向け】コインチェックの口座開設方法を画面付きで解説!
【アンケート結果】ビットコインを持っている人は12%
200人に対してアンケート調査を行った結果は次のとおりです。
- ビットコインの保有率は12%
- 男性の18%、女性の4.7%がビットコインを保有
- 40代のビットコイン保有率が1番高い
tripleA社のデータに基づく推定結果は次のとおりですが、アンケート調査の方がビットコイン保有者の割合が多い結果となりました。
- ビットコインの保有率は3.2%
- 男性の4.0%、女性の2.4%がビットコインを保有
- 30代のビットコイン保有率が1番高い
日本暗号資産取引業協会によると、国内で仮想通貨の口座を持っている割合は約5.4%であるため、アンケート結果の数値にはやや乖離があると考えられます。
また、男性の約5人に1人がビットコインを持っているというのは、体感として多すぎる印象です。
以上から、tripleA社のデータに基づく推定結果の方が信頼性が高いと考えています。
なお、アンケート調査によるとビットコイン保有者の約80%が株式投資も行っているため、ポートフォリオの1つとしてビットコインを購入していることがわかります。
以下の記事でも紹介しているように、ビットコイン自体の安全性は非常に高いため、資産の一部であれば投資しても問題ないと考えている方が多いのでしょう。
ビットコインを今買うべきか?
最後に、キャズム理論を用いて「ビットコインを現時点で購入するべきか」という質問に答えます。
結論を言うと、多少のリスクを冒しても良いと考える方は、現段階でビットコインを購入することをおすすめします。
なぜなら、キャズム理論によると、ビットコインは広く普及する段階にはまだ至っておらず、今後も価値を維持できるかわからないためです。
以下では、キャズム理論をビットコインに当てはめて分析していきます。
キャズム理論とは
キャズム理論は、新たな商品が世の中に出た際に、その商品が市場に普及するためには、ある溝を超える必要があるという理論です。
簡単に言うと、新たな商品の普及率が市場の16%を超えれば、広く普及するという理論です。
キャズム理論とは?キャズムが発生する理由、越えるための7つのポイント (utokyo-ipc.co.jp)
キャズム理論では、顧客を下記の5つの層に分類して考えます。
顧客 | 市場を占める割合 |
---|---|
イノベーター(革新者) | 2.5% |
アーリーアダプター(初期採用者) | 13.5% |
アーリーマジョリティー(前期追随者) | 34% |
レイトマジョリティー(後期追随者) | 34% |
ラガード(新しいのもを嫌う者) | 16% |
キャズム理論によると、アーリーアダプター層を超えられれば、新たな商品が広く普及するようです。
以下では、キャズム理論をビットコインに当てはめることで「ビットコインを今買うべきか」という疑問に答えていきます。
キャズム理論から見たビットコインの普及率は低い
ビットコインの普及率は4.2%と推定されるため、アーリーアダプター(初期採用者)層に分類されます。
キャズム理論によると、ビットコインが広く普及するためには、全世界で16%を超える人がビットコインを保有する必要があります。
現時点では、ビットコインが広く普及する段階には至っていないと判断できるため、今後も価値を維持できるかわかりません。
そのため、多少のリスクを冒しても先行者利益を得たいという方は、現時点でビットコインを購入するべきと言えるでしょう。
なお、「ビットコインは危ないから買ってる人が少ないのでは?」という方は、こちらの記事をあわせてご覧ください。
ビットコイン投資は危ないって本当?5つのリスクと対処法を解説!
まとめ:ビットコインの保有者はまだまだ少ない!
ここまで、ビットコインの保有率について網羅的に解説しました。
ビットコインは時価総額が最も高い仮想通貨であるにも関わらず、全世界の保有率は4.2%、日本人の保有率は3.2%程度と推定されます。
そのため、キャズム理論によると、ビットコインが広く普及するにはまだまだ時間がかかりそうです。
一方で、多少のリスクを冒しても良いと考える方にとっては、先行者利益を狙える大きなチャンスとも言えます。
ビットコインの保有率が16%を超えれば世界中で広く普及し、大きな利益を得られるでしょう。
なお、ビットコインの取引はコインチェックがおすすめです。
コインチェックは、手数料無料でビットコインを購入できる数少ない取引所です。
180万人以上が利用しているコインチェックの評判や口座開設方法について知りたい方は、以下の記事を続けてご覧ください。